「電子書籍」の内容と品質について 〜作り込みと品質〜

「電子書籍」の内容と品質について



<"Piyo ePubCommunications" の設立>

現在、私自身が制作・発行している「電子書籍」の内容と品質は、2010年から「電子書籍」の制作を始めたこともあり、現在、どなたにも喜んでいただけるレベルだと思います。
一般の印刷本の出版社や、「電子書籍」制作、出版社も、同じ頃、あるいは、それ以降から「電子書籍の出版」に着手しています。

当初から、できるだけ安価に「電子書籍」を制作し、発行していく方針で "Piyo ePub Communications" 2011105日に設立し、キリスト教会福音派の電子書籍出版を第一の使命として取り組んでいます。

高価な制作用のソフトや、関連する ITサービスなどは使わずに、「電子書籍出版の方法と市場」を開拓した、Apple Mac PCの付属のソフトなどを用い、あとは経験と知恵で制作と出版を進めています。    先生方の著書が、電子書籍、また、POD版ともに豊かに用いられますようにと、お祈りいたします。
・「阪神宣教祈祷会」の先生方の著書は、16冊となりました。
 大橋秀夫先生、亀井俊博先生、奥田昭先生、井草(3冊)です。

  
<作り込み>と<品質>で勝負する時代

いよいよ、20127月の「国際電子出版フォーラム」の大会(IDPFコンファレンス)が「東京ビッグサイト」で開催された時に語られていた、<作り込み>と<品質>で勝負する時代になってきました。
 
当時、2000人ほどが参加されていた会場で一人の発題者の方が、「『宗教改革』は、『グーテンベルクの出版革命』によって著しい勢いでヨーロッパ一円に広がっていきました。」と言及されていました。
今でも、昨日のことのように思い出します。
 
せっかく、そのように言ってくださった、世界的なIT企業、「電子書籍」業界の専門の方の視点があるのですから、私たちキリスト教会(教界、業界?)にいる者としても、「第二のグーテンベルク出版革命」と「第二の『日本発の宗教改革』=南原繁、昭和19年:『国家と宗教』)」を進めていきたいものです。
  
「2012年は、日本の「電子書籍 元年」である。」と2012年の『IDPFコンファレンス』で位置付けられました。

2020年、「日本のキリスト教会(教界)における『電子書籍 元年』」となれば幸いです。
 
 
<参考:「日本の電子書籍の元年(2012年)」の関連記事>

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                     ( IDPFコンファレンス_2012-0704 )
● 日本経済新聞の記事
「電子書籍は書店連携を重視」 楽天の三木谷社長と講談社の野間社長
 国際電子出版EXPOで現状と方向性を講演
2012/7/5付
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK04021_U2A700C1000000/

 
私(井草)のブログ記事
「IDPFコンファレンス」に参加して(2012.7/4)
https://peterpooh.blog.ss-blog.jp/2012-07-11
・・・・・
2012 7/4(水)の午後の講演会<カンファレンス(3)>の冒頭で、田代 [(株)集英社 デジタル事業部 部長代理] は、「グーテンベルクにより最初に聖書が印刷され聖書が家で読めるようになり、その結果、宗教改革につながり社会の大変革が起きましたが、同様の変化が、今、起きていることを痛感している。」と「Conference 3」の冒頭で触れておられました。

*上記のブログの中の主要ポイントを、以下にあらためて記します。
 
■<<コンファレンスでのポイント、関係者の見解>>■

● 昨年(2011年)の10月に制定された、に日本語(縦書き、ルビ、禁則処理、他)などのアジア言語に対応した、電子書籍のフォーマット「ePub3」(マルチメディア対応)が、今後、日本の電子書籍の「標準」となっていく。

1. 2012年が電子書籍(ePub3)の<元年>となる。

2. Sony、楽天、その他、各出版社も、ePub3 で対応。

3. 楽天では、7月末から電子書籍の端末、「kobo」を販売。(カナダの kobo社と資本提携)世界最大級の「kobo イーブックストア」をオープン予定。

4. Sony は、2008年より ePub2 対応リーダーを世界に先駆けて販売に取り組み、2009年には ePub2 に全面切替し、ePub2 の成熟に貢献した。(海外で標準となった)
 なぜ Sony は、自社の電子書籍のフォーマットを捨ててまで、ePub2;3 なのか ?
  ---> WEB技術を採用したオープンスタンダードであるから。
 ( 電子書籍用端末:Reader;  携帯:XPERIA;  タブレット:Sony Tabret)

5. PC(パソコン)で電子書籍が読めるアプリ(Google Chrome、など)は幾つかあるが、「Readium」を今後、オープンスタンダードとして推進していく。
 <参考>
 
http://www.publickey1.jp/blog/12/epub_3readium.html
 
http://readium.org/

6. 講談社など、各出版社は、今後新規書籍などの出版については、「紙」と「電子書籍」の出版を同時並行的に行う。(相互補完的)

7. 売り上げベースでは、4~5年前に電子辞書が紙の辞書を抜いた。

8.日本からは、アニメ(マンガ)が電子書籍の形でます最初に、世界に配信(輸出)されて来たが、日本の文学レベルの高さ、また、日本の文学レベルを全世界に輸出できる、千載一遇のチャンスである。

9. 電子書籍のマーケットの拡大は、コンテンツの中身(内容と質)が大切。
 有料コンテンツの十分な<つくり込み>が必要。
 電子書籍は誰でも作れ、配信できるというメリットがあるが、コンテンツに対して「対価」を払い、コンテンツが売れる仕組み、お金が回る仕組みが必要。

10. 電子書籍の読者(一般消費者)にとっては、ePub3 などのフォーマットは、まったく関係がない。
 (無関心) それゆえ、中身が大切。
 すばらしい技術は、読者(使用者)に技術を意識させなくなるもの。(例:自動車)
面白いコンテンツ、面白い小説、面白い本などの電子書籍(ePub)の出版が重要。

11. 通商産業省は、書物などの早急なデジタル化を推進している。

12. Apple は ePub の推進を担って来たが、改めて Apple に ePub3 の推進の中核を担ってもらいたい。(質問/要望)

 < IDPF事務局長:ビル・マッコイ氏の返答>
 Apple は、現在もアクティブなメンバー。 昨年の10月末に ePub3 形式が決まった時には、すでにアップルは、教師が授業で使う独自の教材を作り上げることができる Mac用エプイン "iBookのオーサー(iBooks Author)を公開していた。(独自に拡張した iBook 形式を使用。)
今後も、更なる協力関係を進めていく。
 
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